善子「今だけ私のことを」
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9:名無しNIPPER[saga]
2018/04/12(木) 19:41:53.19 ID:iaNBXfrL0
善子「その理屈なら私たちだって、同じバスなんだから普通でしょ」

 そんなに本数が出ているわけじゃない田舎なんだ。

 一本ずらしただけで練習に遅刻してしまいかねない。

梨子「でも、部活がない日でも善子ちゃんは曜ちゃんと登校してくるよね?」

善子「そ、それは」
 
 確かにその通り。私たちはどんな時でも、一緒に登校をしている。

 別に約束をしているわけじゃない。

 私が曜さんの乗るバスを事前に把握していて、それに合わせてバスに乗っているだけ。

梨子「いいのよ、別に隠さなくても。お姉さんにはお見通しなんだから〜」

 からかうように、ニヤニヤと笑いながらポンポンと肩を叩いてくる。

 リリーは私が曜さんに抱いている気持ちを何となく知っている。

 はっきりと話したわけではないから確証はないけど、日ごろの態度を見る限り、まず間違いない。

梨子「でも今日は機嫌よさそうよね。来るときに何か良いことでもあったの?」

善子「べ、別に、何も――」



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