31:名無しNIPPER[saga]
2018/04/14(土) 00:51:20.16 ID:e3Wam9Ev0
ああ、失敗だったかな。
曜さんは気づいてないみたいだけど、服が濡れちゃってる。
怒られるかな。でも曜さんの事だから、笑って許してくれるんだろうな。
怒られた方が嬉しいのに。そうすれば、私を見てくれるから。
曜「……善子ちゃん、泣いてるの?」
あぁ、気づいてくれた。
曜「何か、悲しいことがあったの?」
少しだけ目を上に向けると、曜さんは心配そうに私のことを見てる。
善子「別に、何でもないわ」
曜「でも……」
善子「本当に、何でもないから」
私はさらに気を引くような言葉を選ぶ。
今、千歌さんがいないことの瞬間だけでも、私のことを見ていてほしいから。
もう手が届かないとしても、今だけでも、私のことを。
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