11: ◆kiXe9QcYqE[saga]
2018/04/12(木) 00:49:47.37 ID:/n5bZo6G0
アスラン「己の無力さを呪い、力を求めるのはいい。だが、力を手にしたそのときから、今度は自分が誰かを泣かせる者となる」
アスラン「それだけはどうか、忘れないでくれ」
シン「…はい」
今度こそ納得した様子のシンを見て、アスランは微笑みながら言った。
アスラン「それさえ忘れなければ、君は優秀なパイロットだ」
アスラン「頼りにしているぞ、シン。君がミネルバのエースだ」
シン「え…!?」
アスラン「話は以上だ。では、またな」
アスランが甲板から出ていくのを、シンは茫然としたまま見送った。
予想もしていなかった賛辞に、なんだかくすぐったいような感覚を覚える。
ミネルバのエース。悪くない響きだ。
シンの中に渦巻いていたどうしようもない苛立ちは、いつの間にか消え失せていた。
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