56: ◆eUYYCXmg66AS[saga]
2018/04/18(水) 21:33:46.10 ID:LPH6pU+so
語り尽くせない思い出たち、それらは夜の星々のようにきらめき、私の胸中へ仕舞われている。
星々は星座となり心の夜空に広がって、私を満たしている。
それは、私にしか見えない星空。
それが、私からなでしこへの言葉を紡がせた。
「……ありがとう、なでしこ」
私をくれて。
「え、なになに?」
知らなくていいよ、なでしこは。
知っているのは、私だけでいい。
広がる星空、私達を見下ろす富士山。
息を潜めた世界の中、月明かりを写す本栖湖。
その静かな水面だけが、かすかに揺れ動いていた。
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