16: ◆eUYYCXmg66AS[saga]
2018/04/12(木) 21:37:13.13 ID:puevJmklo
なでしこと一緒に道を進み、林に入る。
まずは松ぼっくりから拾おう。
――とは言っても。
薪を細くして、表面をナイフで削って、毛羽立たせる。
そして先端をふわふわにしたものが着火剤となる。
フェザースティックというやつだ。
だから松ぼっくりはいらないと言えばいらない。
でもなでしこが探したそうだから探してみよう。
「リンちゃーん、いっぱいあるねー!」
松ぼっくりがヒョイヒョイと拾われていく。
元気なやつだ。そんなに拾ってどうするんだ。
人のことは言えないけれど。
私が袋の口を広げ、なでしこがそこに松ぼっくりを放り込む。
なでしこが拾う役。私が運ぶ役。
自然と役割分担がなされていく。
次は薪。これもなでしこが拾う役。
「大漁大漁!」
「ずいぶんと大量だな」
「えへへ」
「そろそろ戻ろうか」
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