13: ◆eUYYCXmg66AS[saga]
2018/04/12(木) 21:23:33.34 ID:puevJmklo
2.―――――――――――――――――――
やっぱり湖畔のキャンプ場はいいな。
本栖湖に来るとそう感じる。
静かな水面を見つめていると心が落ち着く。
「なでしこもここだったんだ」
「すっごい偶然だよねー。リンちゃんもここだったんだ」
話しながら歩き、湖のほとりを進む。
なでしこはすでに設営を終えているようで、
テント、椅子、テーブルが配置されていて、テーブルの上にはガスランタンが置かれている。
「持ってきてるんだ、それ」
「いいでしょ、わたしのお気に入りなんだ〜」
なでしこいわく、年賀状のバイト代で買ったという。
穏やかな笑顔を見せ、ランタンを愛おしそうに見つめるなでしこ。
その横顔を私も見つめていた。
「火、付けてみよっか? でもまだ昼間だしなぁ、う〜ん」
「あとの楽しみにしようよ」
「うん!」
元気な返事だ。
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