2:名無しNIPPER[sage]
2018/04/11(水) 03:46:56.94 ID:6Qb3sXdf0
――朝 恋人のアパートの前――
氷川紗夜「…………」ピンポーン
紗夜「…………」
紗夜「…………」
紗夜「…………」ピンポーンピンポーンピンポーン
――ガチャ
紗夜「おはようございます」
紗夜「はい? どうしてここにいるか、ですか?」
紗夜「恋人の家に赴いて、一緒に学校へ行く。何かおかしいことでもありますか?」
紗夜「時間? 今は……朝の6時半ですね。それが何か?」
紗夜「早すぎる……そうでしょうか。そんなことはないと思います」
紗夜「ところで、あなたはまだ準備も何も済んでいないようですね。ええ、その寝ぐせのついた頭と寝間着姿を見れば分かります」
紗夜「上がりますね」
紗夜「なぜって……早く準備をしないと遅刻しますよ」
紗夜「ただでさえ、あなたは1人暮らしだからと怠けている姿が目立つのです」
紗夜「ですから私がこうしてわざわざあなたの家にまでやってきて、準備を手伝おうとしているんです」
紗夜「感謝こそされど、非難をされる謂れはありません」
紗夜「分かって頂けましたか?」
紗夜「……はい。それではお邪魔します」
紗夜「部屋の中は……ちゃんと綺麗にしているようですね」
紗夜「ええ、ちゃんと私が言った通りにしているようで安心しました」
紗夜「さぁ、早く着替えて、顔を洗ってきてください。その間に私は朝ご飯の支度をしておきますから」
紗夜「……何をそんなキョトンとしているんですか?」
紗夜「恋人のために手料理を振舞うのは当然のことではないでしょうか」
紗夜「大丈夫です。食材はきちんと持参してきましたから。台所だってもう勝手は知っています」
紗夜「遅刻しますよ。早く準備をしてきてください」
紗夜「まったく……仕方のない人ですね」
……………………
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