2: ◆CfShMv7DuQ
2018/04/10(火) 23:12:17.15 ID:WKu1Dz3e0
「ここが……」
しとしと降り続く雨の中、佇む私の目の前には、大きなお城のような建物が立っています。
346プロ……ここ数年で何人ものトップアイドルを排出し、今勢いにのっている芸能プロダクションです。
では何故私が、こんな陰鬱な少女には到底似合わないような雰囲気を醸し出すこの建物を訪れているのか。
それは、今日ここで行われる新人アイドルオーディションに参加するためです。
「こんにちは。お名前とご要件をお願いします」
「オーディションに参加させていただく、白菊ほたると言います」
待合室に移動していると、346プロに所属しているアイドル達のポスターやポップがあちこちにあり、嫌でも目に入ります。
どのアイドルも皆キラキラと輝いていて……昔の私なら憧れの眼差しを向けたであろうその輝きも、今の私には眩しすぎて思わず目を逸らしてしまいました。
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