勇者「伝説の剣が増殖しまくってるぅぅぅぅぅ！！！」-SS速報VIP

勇者「伝説の剣が増殖しまくってるぅぅぅぅぅ！！！」

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1:名無しNIPPER[saga]
2018/04/10(火) 20:00:09.46 ID:37CMdaXG0
勇者「……これが伝説の剣か？」

妖精「そうよ！　神界の言い伝えによれば、どんなものでも切り裂けるとか！」

魔法使い「さっそく地面から抜いてみて下さいよ、勇者さん！」

勇者「ああ、分かってる」ｶﾞｼｯ

勇者「よいしょぉっ！」ｸﾞｲｯ

ｽﾞﾎﾞｯ

勇者「……抜けた！　結構あっさりだったな」

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2:名無しNIPPER[saga]
2018/04/10(火) 20:02:07.49 ID:37CMdaXG0
勇者「伝説の剣……なるほど、頑丈そうだし、軽くて扱いやすいな」ﾋｭﾝﾋｭﾝ

ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ…

魔法使い「だけど、肝心の切れ味はどうなんでしょうか？」

3:名無しNIPPER[saga]
2018/04/10(火) 20:04:20.14 ID:37CMdaXG0
勇者「うおお……！　まるでケーキ切るみたいに岩が斬れた……！」ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ…

魔法使い「す、すごい……！」

妖精「やったぁ！　これなら絶対魔王を倒せるわよ！」

4:名無しNIPPER[saga]
2018/04/10(火) 20:06:19.78 ID:37CMdaXG0
―魔王城―

魔法使い「ハァ、ハァ……残る魔力で魔王の動きを鈍くしました！　今ですっ！」

魔王「ぐっ……！？」

5:名無しNIPPER[saga]
2018/04/10(火) 20:09:21.32 ID:37CMdaXG0
魔王「お、おのれぇ……！　ぬかったわ……！」

魔王「だが……ワシには分かる……分かるぞ！」

魔王「人間の世に、ワシがもたらすはずだった混沌より、さらに恐ろしい混沌が訪れるであろうことが！」

6:名無しNIPPER[saga]
2018/04/10(火) 20:11:16.86 ID:37CMdaXG0
――

――――

国王「勇者よ、魔法使いよ、あっぱれな働きであった！」

7:名無しNIPPER[saga]
2018/04/10(火) 20:13:23.09 ID:37CMdaXG0
勇者「ふぅ～、これでめでたしめでたし、か」

勇者「オレは故郷近辺の領主になるけど、魔法使いは魔法学校を作るのか？」

魔法使い「はい、昔からの夢でしたから！」

8:名無しNIPPER[saga]
2018/04/10(火) 20:16:38.92 ID:37CMdaXG0
――

――――

勇者（ったく、近頃盗賊団だの強盗団だのが増えてやがる。また討伐に行かなきゃ）

9:名無しNIPPER[saga]
2018/04/10(火) 20:18:21.12 ID:37CMdaXG0
勇者「なんだよ、一体なにがあった？」

魔法使い「実際に見た方が早いです！　さあ、飛びますよ！」

勇者「ええ！？　ちょっと待て、外出用の服に着替え――」

10:名無しNIPPER[saga]
2018/04/10(火) 20:20:18.76 ID:37CMdaXG0
シュンッ！

勇者「ったく、あわただしいな……どうしたってんだ」

魔法使い「勇者さん、ここがどこか分かります？」

11:名無しNIPPER
2018/04/10(火) 20:21:11.70 ID:agmzxxzn0
バイバインかよ

12:名無しNIPPER[saga]
2018/04/10(火) 20:22:13.65 ID:37CMdaXG0
勇者「魔法使い！　これは一体どういうことなんだよ！？」

魔法使い「ボクにも分かりませんよ！　ボクも生徒からの情報で、これを知ったんです！」

勇者「もう世間に知れ渡ってるのか？」

13:名無しNIPPER[saga]
2018/04/10(火) 20:25:36.74 ID:37CMdaXG0
妖精「神界で、大変なことが分かったの！」

勇者「まさか、この伝説の剣大量増殖についてか？」

妖精「そうなの！」

14:名無しNIPPER[saga]
2018/04/10(火) 20:27:30.77 ID:37CMdaXG0
妖精「あの植物……剣は自分から積極的に種をばら撒くことはできないんだけど」

妖精「人に抜かれて振り回されることで、大量の種をばら撒くのよ」

勇者「種を……？」

15:名無しNIPPER[saga]
2018/04/10(火) 20:29:27.97 ID:37CMdaXG0
勇者「そんなことになったら世界がヤバイ！」

魔法使い「で、ですよね。生態系が……」

勇者「そういうヤバさじゃねえよ！」

16:名無しNIPPER[saga]
2018/04/10(火) 20:31:53.76 ID:37CMdaXG0
妖精「ごめんなさい……」

妖精「私が事情も知らないまま、伝説の剣まであなたたちを導いたからこんなことに……」

勇者「いや、気にするな。あの剣がなきゃ魔王を倒すのは難しかっただろうし」

17:名無しNIPPER[saga]
2018/04/10(火) 20:34:09.28 ID:37CMdaXG0
勇者「こうなったら全部引っこ抜くしか……」

妖精「ダメよ！　そんなことしたら、さらに種をばら撒くことになっちゃう！」

魔法使い「だったら焼き尽くせば……！」

18:名無しNIPPER[saga]
2018/04/10(火) 20:35:19.92 ID:37CMdaXG0
勇者「引っこ抜くのも魔法もダメなら……薬しかないな」

魔法使い「草木を枯らす薬をばら撒くんですか？」

勇者「いや、そんなことしたらただの自然破壊になっちまう」

19:名無しNIPPER[saga]
2018/04/10(火) 20:38:58.60 ID:37CMdaXG0
勇者「妖精、もう一度神界に戻って、伝説の剣の情報をかたっぱしから入手してくれ！」

勇者「もしかしたら、あの剣の弱点に関するヒントがあるかもしれない！」

妖精「分かったわ！」

20:名無しNIPPER[saga]
2018/04/10(火) 20:41:38.27 ID:37CMdaXG0
妖精「神界から、あの剣の情報が載ってる文献を持ってきたわ！」ﾄﾞｻｯ

魔法使い「ありがとうございます、妖精さん！」

魔法使い「ふむふむ……」ﾍﾟﾗ…

21:名無しNIPPER[saga]
2018/04/10(火) 20:44:52.05 ID:37CMdaXG0
勇者「あ～、迷った迷った！」ｶﾞｻｶﾞｻ…

勇者「迷った末にやっと見つけたぞ！　悪魔の森にある薬草！」

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