カドック君がカルデア爆破から生還しました。【Fate / FGO】
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343: ◆.qiZSe5l06[saga]
2018/05/12(土) 22:31:21.27 ID:327UbzRto
「申し訳ありませんジル。今は説明している時間がないのです」


狂戦士が向かってくる。

迷いなど最初からなかった。だってそれしか方法がないのだから。

ジャンヌ・ダルクは腰の剣に手をかける。


「ジル。必ず、私に代わってこのフランスを救うものが現れます。だからどうか、最後まであなたたちを守らせてください。今度は、今度こそは」

「なにをおっしゃる! あなたの存在があるだけで我々の闘志が、精神が、愛が、どれほど守られてきたというのか……」

「今度こそは戦士してあなたたちの盾となり敵を撃ち滅ぼす剣となる……!」


「主よ、この身を捧げます――――」


紅蓮の炎がジャンヌ・ダルクを包み込み、そして爆発的に、反則的に霊基の段階を引き上げる。

狂戦士は技量こそ残っていたが、既に理性などなく、その膨大な力を前にしても闘争本能のみで立ち向かう。

ジャンヌ・ダルクの心は穏やかだった。自分は囮であるとも、死地に追いやられたのでも、見捨てられたのでもないと、真に思っていた。


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