カドック君がカルデア爆破から生還しました。【Fate / FGO】
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300: ◆.qiZSe5l06[saga]
2018/05/07(月) 19:19:35.14 ID:ZUigXxbvo
光に消えたはずのルーラーとキャスターが、地に這いつくばりながら、宝具を展開し続けているのが見えた。

まるで万力にはさまれたクルミのように、砕ける一歩手前で。ついに全身全霊をかけた三つのクルミが、一瞬、万力を止めた。


ジークフリート「でゃああああああああっは!」


破壊の光がセイバーを起点に屈折する。

僅かに着弾のずれた爆発が、辺り一帯を吹き飛ばし、爆は意識を失った。


――――。


――。


「マスターー、よかった、意識が戻ったわ」


キャスターの声で覚醒する。どういうわけか、生きているようだ。


キャスター「全員無事よ。壊滅的ではありますけど。ファブニールは大技を放って消耗したのか、上空から仕掛けてくる様子はありません。黒いジャンヌ・ダルクも沈黙しています」

カドック「そうか……なぜ、助かった……」

キャスター「…………マリー、が……」


キャスターの目線の先には、変わり果てたマリー・アントワネットが横たわっていた。

気品も王権も匂わせない、ただの枯れ果てた少女が、マルタに介抱されている。


キャスター「マリーがつくった隙間を使って、ジークフリートが僅かに軌道をずらしたの」

ジークフリート「酷なことを言うが、立ってくれ。マスター。これを凌いだのは好機だ」

キャスター「マリーがつくってくれた好機よ。撤退は許さない」

カドック「だが……どうする。正直僕にはもう打つ手が浮かばない」

ジークフリート「俺に考えがある。狡猾な手だが」


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