【艦これ】摩耶「提督は私と目を合わせてくれない」
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10:名無しNIPPER
2018/04/13(金) 23:50:42.88 ID:DeRxVNT+0
一週間前 作戦海域
摩耶「鳥海、何か見えるか?」
鳥海「いえ、何も・・・」
摩耶「クソッ、何でこの摩耶様が偵察任務なんだよ」
鳥海「まあまあ、赤城さん達が到着するまでの辛抱ですから」
摩耶「そうは言っても・・・」
摩耶「どうする?波が高いし雲行きも怪しい。流石にここまで来て見つからないなら奴等も居ねえだろ」
鳥海「そうですね・・・」
鳥海「いい加減引き返してもいいかもしれません」
摩耶「それじゃあ、そろそろ引き返すか」
摩耶「・・・」
摩耶「・・・?」
その時、海面に映る自分の影が随分と大きく見えた。自分の影というよりもそれは・・・
鳥海「・・・っ!摩耶!?」
何かの影が重なっている様な、そんな影だった。
摩耶(あっ・・・、これは死んだな)
いざ死ぬとなると、意外と冷静なものだ。気付いた時には、回避行動を取るには遅すぎた。
摩耶(鳥海・・・)
摩耶(・・・提督)
『撃て!』
確かにそう聞こえた。
人は死ぬとき、走馬灯とやらを見るらしい。家族や故郷、大切な仲間を。
しかし私は違った。その代わりに聞こえた。心の奥のもう一人の私が私自身に命じた。
『撃て!』
他人はどうなっても構わない。私は生き残りたい。提督の元へと無事に帰りたい・・・
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