31:名無しNIPPER[saga]
2018/04/05(木) 21:55:41.68 ID:VJopLZOR0
凛(横たわった卯月の、人形みたいなキレイな寝顔を、吸い込まれるように私は見ていた)
凛(くったりとして動かない表情。眉も目も鼻も口も、すべての意識から解き放たれているかのように無防備だった)
凛(そして私は、”なぜか首にあった手”をそっと離し、卯月のほおに触れる)
凛(驚くほど柔らかくて、弱々しくて……卯月。本当に今日まで笑ってこなかったんだね。顔の筋肉がそう言ってるよ)
凛(……卯月ごめんね。卯月の何よりの自慢だった笑顔を禁じられても、卯月は卯月なりに、笑わないアイドルなりの道を見つけようとしてたのに)
凛(否定してごめんね。でも私、中毒だから)
凛(依存っていうのは、それが普通になるっていうのは、自分じゃ、気づけない、ことだから…… )
凛「……」
凛(卯月の口内に親指を押し込んで、ぐいと口角を上げた──)
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