13:名無しNIPPER[saga sage]
2018/04/03(火) 11:16:37.89 ID:SdHnsr1b0
提督「……朝潮ーー!!電ーー!!」
響「司令官!?」
朝潮「えっ」
電「し、司令官さんがこっちに走って来るのです」
朝潮「に、逃げないと……」
電「でもでも、信号はまだ赤なのです」
朝潮「あうぅぅ〜」
提督「待ってくれ、二人とも!」
電「し、知らないのです!司令官なんて!」
朝潮「そ、そうです。朝潮は……司令官の言う事なんて聞いてあげません」
提督「すまなった。全て、私が悪かった。だからこんなことはやめるんだ」
雷『ちょっと、司令官。反抗させてあげるんじゃなかったの?』
提督「朝潮が、電が泣いている。私はそれだけで、その判断が正しいとは思わない」
雷『だからって……』
提督「すまない、雷」プツッ
提督「朝潮、君はとっても真面目な子だ。そんな子が信号無視だなんて出来るはずがない」
朝潮「そ、そんな事はありません!私だって……悪い子なんです」
提督「だって、出来なかったじゃないか。私の知っている朝潮はそういう子だ。とってもしっかりしていて、自分の中に正義を持っている。そんな君をここまで追い詰めたのは私だ。私なんだ」
朝潮「…………」
提督「電、君もだ。君は優しい子だ。人に迷惑を進んでかけるなんてこと、辛くてたまらないはずだ」
電「電は……電は……」ぐすっ
提督「私は馬鹿だ。大馬鹿だ。こんなに苦しんでいる君たちを放っておいて、仕事に逃げて、それで義務を果たしたつもりになって……」
提督「本当に、すまなかった」ドゲザー
朝潮「し、司令官!頭を上げて下さい!」
電「そうです、悪いのは電たちですのに、そんな事……」
提督「もう一度だけ、チャンスをくれないか?やり直すチャンスを」
電「あう……それは……」
提督「一緒に話そう。一緒に遊ぼう。一緒に笑おう。一緒に悩もう」
朝潮「司令官……」
提督「そして……時に泣いて、喧嘩して、怒って……でもまた仲直りしよう。そうして一緒に生きていこう」
朝潮「司令官……朝潮は、よく分かりません……」
提督「……そう、か……」
朝潮「ですから、一緒に考えてもらえませんか」
提督「……いいのか?」
朝潮「……いいも悪いも……分からないんです」
提督「……そうか……。電は?」
電「電も、分からないのです。ですから……一緒に、考えたいのです」
提督「……そっか。じゃあ、行こう」
響「えー、こちら、響電車は、執務室行き、執務室行きとなっております。ご利用のお方はお早めにお乗りください」
朝潮「くすっ、司令官、一緒に悪になりましょう」
電「なのです!」
提督「……ああ、もちろんだとも」
20Res/21.45 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20