11:名無しNIPPER[saga sage]
2018/04/03(火) 11:15:37.58 ID:SdHnsr1b0
響「本当に……やるのかい?」
電「電は……」
朝潮「電、迷ってはいけないわ。私たちは司令官に……司令官に……」
電「司令官に、どうしたかったのです?私たちは……」
朝潮「それは……」
電「電は……分からなくなってしまったのです……こんなことに、何の意味があるのです。司令官に逆らって……悪いことをして……」
電「電は……電は……」
朝潮「……じゃあ電はしなくてもいいわ。……私は一人でもやる」
電「朝潮ちゃん!どうして……」
朝潮「電、私はね。もう戻れないの。あんなひどいことを鹿島先生にしてしまった……きっともう許してくれないわ……」
電「それ……は……」
朝潮「だからね、意味が無くても、私はやるしかないの……。もう、道はないのよ」
電「朝潮ちゃん……」
朝潮「いいのよ、電。貴女まで悪に染まる事はないわ。ホント、バカみたいね。意地を張って反抗して、悪ぶって人を傷つけて……。最悪の気分よ。でも、だからこそ止まらない、止められないの。今まで私がやってきたことを……無意味にすることだけは絶対……やってはいけないと思うの」
電「…………朝潮ちゃん…………」
朝潮「帰って、電。ここから先は私一人で行くわ」
電「……ううん、朝潮ちゃん一人で行かせないのです」
朝潮「電、駄目よ」
電「朝潮ちゃんは辛いときに一緒に居てくれたのです。だったら、本当に辛い今、電は朝潮ちゃんの傍に居るのです」
朝潮「電……ありがとう」
電「ううん、電こそ朝潮ちゃんにありがとうって言わないといけないのです……」
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