「それでは、勇者の面接を始めます」
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13: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/03/30(金) 08:19:27.79 ID:hRbC8D020
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大司教「私は、勇者とはある種の化け物出なくてはならないと考えている」

大司教「世間一般とはかけ離れた思想、振舞、そういったものが世界をかき回していくのだ」

大司教「普通でないから、やれることがある。異常でなければ成し得られぬこともある」

大司教「魔王を倒すなんてのは、その最たるものではなかろうか」

剣聖「・・・」

行政官「・・・」

大司教「だが、先ほどの若者たちは敬虔すぎる。素直すぎる。いい子過ぎる」

行政官「・・・いいことではないですか」

大司教「ありふれた市民の一人としてはな。だが勇者に課せられた使命は、魔王を倒すことだ」

大司教「戦闘について儂は素人であるが、例え剣の腕に優れようと世界の命運を凡百に頼るのは心もとないのじゃ」

剣聖「・・・」

行政官「うーん、真面目で勤勉なほうが安定的に成果をあげられると思うんですが」

行政官「私個人の意見としても、勇者には真面目で勤勉であってほしいですし」

大司教「勇者に破戒僧であれとは儂も言わんがな、しかし先の若者に勇者と同じことができるとは儂には思えない」

行政官「まあ、言いたいことはわかりました」

行政官「それでは議論は尽くされた。とは到底言えませんが、我々には何にしても時間がない」

行政官「拙速ではありますが、採決にうつりましょうか」

大司教「そうだな、構わないよ」

行政官「既にご存知かと思いますが、この決議は我々3人が全会一致でのみ成立します。よろしいですね」

剣聖「・・・うむ」


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