13:名無しNIPPER[sage]
2018/03/30(金) 05:35:24.24 ID:kXRWmwK70
忍野「そして、今回のケース。さして深い森でもないし、聞いている限りでは車が出入りするような場所ではないんだろう?」
阿良々木「あぁ、市民の森って言うくらいだから、公園施設も兼ねてるんだ。だから、バイクでさえ入れないよ」
忍野「となると、事故が多発する場所とは考えにくい。つまり、役所や警察が、防止策として置いた地蔵ではなかった訳だ」
14:名無しNIPPER[sage]
2018/03/30(金) 05:36:17.78 ID:kXRWmwK70
阿良々木「でも待てよ忍野、見えたり見えなかったりするのは、怪異現象じゃないんだろ?」
忍野「それについては、阿良々木君の予想通り、ルートの違いだろう」
阿良々木「じゃあ、唐突に消えた理由は?」
15:名無しNIPPER[sage]
2018/03/30(金) 05:37:37.00 ID:kXRWmwK70
忍野「兎に角、阿良々木君が地蔵を目撃した前後で、役場は地蔵の存在を知ったんだろう。公的な場に、私的に作られた地蔵を」
阿良々木「それで…役所が撤去したって事か?」
忍野「勿論、急にでは無かったはずだよ。阿良々木君がもう1ヶ月早く確認に行っていれば、撤去通知が貼られた地蔵に出会ったかもね」
16:名無しNIPPER[sage]
2018/03/30(金) 05:38:59.69 ID:kXRWmwK70
忍野「最初の噂と、そこにあった地蔵。これらから考えられる事はなんだと思う?」
阿良々木「最初の噂?」
忍野「全く、君は解説者泣かせだねぇ。勿論いい意味でだけど。これだけ鈍いと解説のし甲斐があって嬉し泣きしそうだよ」
17:名無しNIPPER[sage]
2018/03/30(金) 05:40:33.68 ID:kXRWmwK70
阿良々木「…怪異じゃないと良いな。人を死に追いやる様なレベルの怪異が、まだ居るなんて考えたくもない」
忍野「本当にそう思うかい?僕としては、まだ怪談であった方が救いがあると思うけどね」
阿良々木「人が死んでるかもしれないって言うのに?」
18:名無しNIPPER[sage]
2018/03/30(金) 05:42:43.53 ID:kXRWmwK70
おしまい
題材と時間を頂ければ、も少し忍野くんに解決してもらいたいなぁと思っておりますが
19:名無しNIPPER[sage]
2018/03/30(金) 15:02:39.54 ID:kXRWmwK70
忍野「さて、どうかな。一つ語った事で何か別の話を思い出したりとかはないかい」
阿良々木「うーん。無くはないんだけれど、これはさっきの話と比べると随分おとなしいと言うか、インパクトに欠ける話なんだが…」
忍野「何でも聴かせてくれよ。僕と阿良々木君の仲だ、話が詰まらなかったくらいで文句は言わないさ」
20:名無しNIPPER[sage]
2018/03/30(金) 15:03:31.44 ID:kXRWmwK70
阿良々木「いや、同じ日に、って訳じゃないんだ。僕の両親も職業柄多忙でさ、僕が送迎係を引き受ける事は少なくなかったんだよ」
忍野「成る程。まぁそれにしたっておかしな話だけどね。普通の人間は、一生に一度怪異に行き遭えば多い方なんだから」
阿良々木「それはまぁ、反省しているよ。手当たり次第って感じだったから。ただまぁ、今回の場合は、怪異とは違う気もするんだ」
21:名無しNIPPER[sage]
2018/03/30(金) 15:04:17.93 ID:kXRWmwK70
阿良々木「その武道館の周囲と言うのが、また肝試しスポットになっていて」
忍野「この街の人達はよっぽど肝試しが好きなんだね。普通、一つの街に一つもあれば充分だろうに」
阿良々木「その内容と言うのが、武道館の外周を夜中に一周するとお化けに会う、なんてありふれたものだったんだ」
22:名無しNIPPER[sage]
2018/03/30(金) 15:05:01.12 ID:kXRWmwK70
忍野「本当にそれだけかな。例えば、噂の中で右回りじゃないといけない、みたいな事は言及されてなかった?」
阿良々木「どうだろうな…。何分昔の事だから、正確には覚えていない」
阿良々木「兎に角、柵を越えて左回りルートで進んで行ったんだ。すると、半分くらい行った頃かな、誰かが座り込んで居たんだ」
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