49: ◆jPr03Kti1lbd[saga]
2018/04/05(木) 00:28:03.80 ID:ZhytbYAG0
もうここにはいられない。
涙目のままカバンから財布を取りだし、
お金を置いて逃げるように帰ろうとしたとき、
「ねぇ。」
カチューシャが割と大きな声で、
「私、高いところが好きなの。」
…えーと、
知ってる。
ダージリンが空気読みなさいよ、とカチューシャに耳打ちする。
御構い無しにカチューシャが、
「だからスカイツリー行きましょ。」
私は俯いていたが、
他のみんなはポカンとしていただろう。
すこし間を置いてから、
ケイが手をぱんと叩いて、
「そうね!みんなで今からスカイツリーに行きましょ!」
「いいわね。」
「行こうか!」
ダージリンとチョビ子が続けて賛成した。
「楽しみだな、私も行ってみたかったんだ。」
西住まほちゃんが私の方を見る。
「行こう、角谷さん。」
いや、私は帰るから…。
みんなの迷惑になりたくないから…。
みんなだけで楽しんできてよ…。
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