922: ◆DAKIMApJGg[saga sage]
2022/07/04(月) 22:22:51.27 ID:zBgZlkRlo
「よし, こい」
閨をともにして向かい合う
誰かと閨をともにするなど初めての経験だしその相手が異性ともなればなおさらだ
「あの, 向かい合う必要はないんじゃないんですか?」
「子守唄を歌うのにこっちのほうが都合がいいからな」
「なるほど?」
「というわけでこい」
「おじゃましまぁす」
ほんのり寝間着をはだけた胸元に顔を埋められる
身長をはじめとして体格ではかなわないのにこうして胸元で受け止めてみると愛おしく感じるから不思議だ
胸元で誰かの吐息を受けるというのはくすぐったい
それでもそれが安らかな寝息ならばこちらも嬉しくなるのだから不思議な話だ
赤ん坊を胸に抱くのは母親の心臓の音を聞かせて安心させるためという
そしてその効果は体は大きくとも京太郎にも有効だったのだろう
自分のおかげで京太郎がちゃんと眠れている
満足感と多幸感に包まれて智葉も眠りについたのだった
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