148: ◆DAKIMApJGg[saga sage]
2018/05/27(日) 23:54:01.48 ID:be5wTeHio
「部員が怖いじゃと……?」
「そうなんです……」
部室ではできない相談といってうちの雀荘に来ている唯一の男子部員が頷く
どことなく落ち着かないように見えるのは気のせいじゃろうか?
「ちなみにどの辺が怖いんじゃ」
「その……例えば休み時間に友人とご飯を食べようとするじゃないですか」
重々しい口調で話し始める
少なくともふざけているようには見えない
「必ず誰か部員がいるんです」
「そんなん偶然じゃろ?」
「でも女子といるときには街中であっても絶対に誰かいるんですよ……」
「ほうか……」
「で、結局向こうが気まずくなって帰ってしまって……」
「なるほどのう……」
「最近じゃあ家を出るときから帰るまで誰かいるんです、家の方向は逆のはずなのに……」
「さすがにそれは不自然じゃのう」
「最近は家の中でも誰かに見られてるようで……」
「ふむ、なら今晩はうちに泊まって様子を見てみんか?」
「……え?」
「家に帰って怖い思いをするよりは多少はマシじゃろう」
「……お願いします」
深々と頭を下げてくる
……最後にワシのところにくればええからのう
カンッ
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