ゆき「私ね、めぐねえみたいになりたい」【がっこうぐらし】
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名無しNIPPER
[sage saga]
2018/03/23(金) 02:41:13.20 ID:pUM65r/L0
「でもじゃないよ!」
丈槍さんは、強く裾を掴んで私の顔を見つめていた。
以下略
AAS
28
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2018/03/23(金) 02:43:18.76 ID:pUM65r/L0
「めぐねえは誰が何と言おうと私たちの先生なの、そうでしょ?」
――その時、なんだか肩の力が抜けたような気がした。
以下略
AAS
29
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2018/03/23(金) 02:43:54.17 ID:pUM65r/L0
「……先生、頑張るね」
頑張って捻りだした言葉は、なんだか的外れだったと思う。
以下略
AAS
30
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2018/03/23(金) 02:47:06.68 ID:pUM65r/L0
「実はね、ずっと考えてたの」
いつもより遅くなって校門まで送っていった帰り道、靴を整えながら丈槍さんが呟く。
以下略
AAS
31
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2018/03/23(金) 02:48:13.95 ID:pUM65r/L0
一瞬、彼女の言っていることが上手く掴めなかった。
脳がようやく意味を理解し始めてじわじわと咀嚼しているうちに、彼女はどんどんと話を進めて行ってしまう。
「優しくて、頑張り屋で、いつも親身になってくれる、そんな学園の……」
以下略
AAS
32
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2018/03/23(金) 02:49:33.47 ID:pUM65r/L0
「……マスコット?」
「マスコット」
以下略
AAS
33
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2018/03/23(金) 02:52:11.82 ID:pUM65r/L0
「あっでもそれじゃあ被っちゃうか……そうだ!」
マシンガンのように立て続けに言葉を発する丈槍さんは、今度は腕を斜め上に張った。
以下略
AAS
34
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2018/03/23(金) 02:53:15.63 ID:pUM65r/L0
「それから、学校に住んじゃう! 屋上の菜園も借りて、私だけのお城だ!」
「お城か。楽しそうね、そういうの」
以下略
AAS
35
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2018/03/23(金) 02:55:27.94 ID:pUM65r/L0
だけど、私の仕事も忘れちゃいけない。
学校には素敵な夢を持った生徒がたくさん集まる。
だから、その夢を尊重しつつ、少しだけ苦い現実も混ぜ込んであげなければ。
以下略
AAS
36
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2018/03/23(金) 02:56:52.29 ID:pUM65r/L0
こうやって生徒と話してみると、以前誰かが言っていたことを思い出す。
生徒に学ぶことのほうが多い、か。
以下略
AAS
37
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2018/03/23(金) 02:58:09.71 ID:pUM65r/L0
いつしか私の中に、一つだけ目標が芽生えていた。
私は絶対に、頼れる先生になろう。
以下略
AAS
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