46: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/27(火) 14:18:37.24 ID:uTMWIPZd0
「どして?」
「アー……」
彼女は小さく首を傾げ、一生懸命言葉を探した。
「わたしは、普通の子ではない、です」
東京では冬から春にかけて「特別寒い日」が幾つかあって、そのほとんどにこの子が関わっていた。
そんな時、彼女は声もなく涙を流したり、ひどく寂しそうな顔をしていた。
「シキのプリヤーチェリ……友達、きっとみんな優しくて、素敵です。フレデリカを見れば、わかりますね」
――ああ、ほら。その顔。
「けど、迷惑かけてしまいます。だからアーニャは、ここにいるのが一番、です」
言いながら、また微笑むんだ。
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