150: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/04/01(日) 04:32:20.00 ID:Q/ZSCgdu0
「おーい、そろそろ戻るぞー」
あ、プロデューサーだ。
「って、セントルイス田吾作アレクサンドルじゃねーか。完成度たけーなオイ」
「でしょでしょ〜? 特にこのおヒゲのとこがリアルだよね〜♪」
「プロデューサー、アー……わたしは……」
「いいんだ。ひとまず、帰ろうか」
アーニャちゃんは、はにかむように微笑した。その色は最初出会った時のそれとは違った。
ここで手を繋ぐことを提案してみる。
四人並んではなかなかシュールで笑えた。
あたしと繋ぐアーニャちゃんの手は、とても温かいものだった。
聞こえるかな――――と、頭の隅で思った。
遠い空のたぶんずっと向こうに、あたしが想起した誰かはいる……と思う。
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