146: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/04/01(日) 04:11:30.36 ID:Q/ZSCgdu0
「何か申し開きはあるかね?」
「ございません。今回の件は、全て私の独断によるものです」
背筋を伸ばして受け答えする俺に、彼女は手元の書類を見ながら言う。
「……知っての通り、スプリングフェスは好評に終わった。
件の『銀髪の少女』の騒ぎは、トータルで言えば話題性という意味で大きなプラスになっている。
が、結果論で全て不問としては示しがつかない。それも重々承知していることと思う」
「はい……」
クビかなこれ。
覚悟の上ではあるが。
しかしみんなに何て言うかと、後任のことはまだ決まっておらず、みっともなくも命乞いをしたい気分になるもので――
「君は至急、かの少女を迎え入れた新たなアイドルユニットを編成した企画書を提出したまえ。
観客の目がこちらに向いている今を逃さないように。一週間は待たない」
「覚悟の上で………………お?」
「私からは以上だ。期待している」
お…………おお?
「……一日中そこに立っているつもりかね?」
「は、はい! ではそのように! 失礼致します!」
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