アナスタシア&一ノ瀬志希「はるのうた」
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112: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/31(土) 22:03:36.84 ID:nFUBVzrv0

  ―― フェス当日


「よし、集まったな。みんな聞いてくれ」

 土壇場でアイドル達を集め、全ての事情を事細かに説明する。
 彼女達は神妙に聞いてくれていた。

「で、まあ……志希とフレデリカの舞台が、ある意味正念場になるんだ。
 特に五人の出番はあいつらのすぐ後だ。何が起きるにせよ、その後のフォローを頼めるか?」


「是非もなくー。ふぁんと友の為に尽力せしことこそ、わたくしたちの歓びなのでしてー」

「あの二人のフォローなんていつものことでしょ。任しときー」

「なんやけったいなからくりを仕込んではるんやろ? どないなもんが飛び出すか、楽しみやわぁ♪」

「深淵より出でし混沌を御してこその魔王! 瞳持つ者よ、我を見くびるでないぞ!」

「どんなことがあったって、楽しいステージにしてみせますっ。私達を信じてください!」


「……ありがとう。頼むよ」

 頭を下げて、俺は車のキーを取り出した。
 行っておく場所がある。



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