22: ◆7OUWtrrklk[saga]
2018/03/22(木) 18:01:17.04 ID:i93qXE2v0
【 】
提督「艦娘……?」
自らをそう名乗る少女に、提督は目を白黒させていた。
曰く、公にはされていないれっきとした海軍の兵器。曰く、かつての軍艦の生き写し。
叢雲「そして私は吹雪型五番艦の叢雲様よ!」
提督「…………」
とても信じられるものではなかった。
自分は海軍の軍人としてこの地に赴いたのではないのか。
私は軍から使えない物だとしてこのような目に合っているのではないのか。
叢雲「信じてないわね。……まあいいわ、丁度いいし叢雲様の華麗な戦いをその眼に刻みなさい!」
その日の光景を私は一生忘れることは無いだろう。
――その日、初めて人が海の上を歩くのを見た。
――その日、初めてこの娘が海を守る最後の砦なのだと理解した。
叢雲「どう? この叢雲様の性能は!」
提督「……驚愕の一言だ。……先ほどの無礼な態度を許してくれ」
――その日、その白銀の髪の靡きに心を奪われ――
その日、初めて恋をした。
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