加蓮「……ねえ、私の眷属になってよ」奈緒「え……」
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97:名無しNIPPER[saga]
2018/03/22(木) 00:35:45.19 ID:pEANMrWe0
「というわけで奈緒ちゃん。吸血鬼を殺させてもらいます」

「そうか……。でもあいにく加蓮は外出中でな。帰ってくるのはだいぶ遅くなると思う」

「……杏ちゃん」

「はいはい、魔力探知っと。うん、屋敷の中に膨大な魔力をもってるのがいるね」

「ありがとう杏ちゃん。それで奈緒ちゃん。なんで嘘をついたのかしら?」

「それは……その……」

美波の問いにうまく答えることができない。
あたし、話すの下手すぎる……。

「もしかして、奈緒ちゃんはもう眷属にされたんじゃない?それか、操られてるとか」

「え……?」

「だって、魔物を庇うなんておかしいもの。そうじゃないと納得できない!」

「違うって!あたしはそうじゃない!」

あたしは眷属ではない。でも、一緒に暮らして、ポテトを食べたり、中身のない会話をするのはなんだかんだ楽しかった。加蓮はあたしの友達だ!

「口だけならなんとでも言えるわ。私は奈緒ちゃんを信じたいの。だから道を開けて?」

「……それは出来ない」

「そう……つまり、そういうことなのね……」

「私たちにはむかうなら容赦はしないわ!」

「くそっ!やっぱりこうなるのかよ!」

あたしたちはお互いに武器を構える。
まだ時間稼ぎが足りない……。なんとか頑張らないと!



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