加蓮「……ねえ、私の眷属になってよ」奈緒「え……」
1- 20
48:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 18:12:08.21 ID:RrjEOvhp0
「ごめん奈緒!大丈夫だった!?」

「大丈夫かどうかで言うと大丈夫じゃないな」

「ホントごめん!約束を破るなんて私……」

「わかってるよ。明らかに正気を失ってた状態だった」

「うん……。奈緒の血があまりにも美味しくて……いつのまにか我を忘れて……」

加蓮が泣きそうにながらそう話す。
おいおい、泣くことはないだろ。確かに死ぬかとは思ったけどさ。

「いいよ。こうして生きてるんだし」

「ごめんね……約束を破るなんて……ごめんね……」

加蓮はついに泣き出してしまった。
あたしは背中をさすってやる。
全く、しょうがない奴だ。というか約束を強調するな。昔何かあったのか?

あっ、やべ。安心したからか貧血が……。倒れる……。

「奈緒?奈緒!?ねぇしっかりしてよ!奈緒!」

加蓮の叫び声が聞こえる。
思ったより貧血は深刻だったみたいだ。体が動かないし、目も開かない。なんか前もこんなことあったな……。まあ、死ぬことはないだろ。

「回復魔法!」

「奈緒!ねえ奈緒ってば!」

「あぁ……。すまん、心配かけたな」

「奈緒っ!」

加蓮の回復魔法でなんとか回復したあたしが体を起こそうとすると、涙目の加蓮に抱きつかれた。

「もう大丈夫だ。安心しろ」

「でもっ……でも……」

「大丈夫だ」

泣きじゃくっている加蓮の背中をさすってやる。
こう見るとまるで子供だな。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
135Res/111.27 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice