加蓮「……ねえ、私の眷属になってよ」奈緒「え……」
1- 20
116:名無しNIPPER[saga]
2018/03/22(木) 18:39:08.69 ID:pEANMrWe0
「もしかしてナオは……」

「奈緒ちゃんは吸血鬼に脅されてたの。この前ここに帰ってきたのも吸血鬼の命令でこの国の情報を集めに来たんだって」

「それで、吸血鬼の屋敷に着いたときに無理やりいうことを聞かされてた奈緒ちゃんと一緒に吸血鬼と戦ったんだけど……」
以下略 AAS



117:名無しNIPPER[saga]
2018/03/22(木) 18:39:36.72 ID:pEANMrWe0

私がしたことは正しいはず。


あのまま吸血鬼を放っておいたらいつ人間が狙われるかわからない。吸血鬼の味方をした奈緒ちゃんを殺してしまったのは仕方なかった……。上からの命令だし、放置しておくことは出来ないのは事実だ。私のしたことは間違ってないはず……。
以下略 AAS



118:名無しNIPPER[saga]
2018/03/22(木) 18:40:15.21 ID:pEANMrWe0

ーーーーーーーーーーーー

いってて……。なんとか生きてるみたいだけどこれはもうダメみたいだな……。加蓮が無事ならそれで……

以下略 AAS



119:名無しNIPPER[saga]
2018/03/22(木) 18:40:54.80 ID:pEANMrWe0
「そんな……そんなこと言わないでよ!またしょうもない話するって言ったじゃん!」

「そうだったな……。わりぃ……」

そんなに悲しい顔するなよ……。加蓮に救われた命なんだ。加蓮のために失うのなら悔いはないさ。
以下略 AAS



120:名無しNIPPER[saga]
2018/03/22(木) 18:41:35.25 ID:pEANMrWe0



「ねえ奈緒……私の眷属になってよ……!」

以下略 AAS



121:名無しNIPPER[saga]
2018/03/22(木) 18:42:03.05 ID:pEANMrWe0
「そうすれば吸血鬼特有の再生力を得られるからその大怪我だって治るはず……!それからの生活だって、あたしにできる限りサポートする……!」

「でも……お前……」

「わかってる!この前奈緒を眷属にしたくないっていったことなんて!でも……でもこうしないと私のせいで奈緒が……」
以下略 AAS



122:名無しNIPPER[saga]
2018/03/22(木) 18:42:34.91 ID:pEANMrWe0
「ありがとな……加蓮」

「じゃあ……!」

「でも、それはできない」
以下略 AAS



123:名無しNIPPER[saga]
2018/03/22(木) 18:43:08.52 ID:pEANMrWe0
「……奈緒は死ぬのは怖くないの?」

「そりゃあ怖いさ。でも、生とか……死とか、そういのには逆らったらだめなんだよ……」

あたしがそう言い終わると加蓮の泣く声はいっそう大きくなった。
以下略 AAS



124:名無しNIPPER[saga]
2018/03/22(木) 18:43:49.39 ID:pEANMrWe0


ーーーーーーーーーーーー

あれから何年……何十年が経っただろう。
以下略 AAS



125:名無しNIPPER[saga]
2018/03/22(木) 18:44:16.83 ID:pEANMrWe0
あの日から私はまた1人で暮らし始めた。

あれから、不慣れながらも奈緒のお墓を建てた。目の前で亡くなったのを見たし、埋葬したのも自分だけど、いつかひょこり出てきて元気な声で「加蓮ー!」ってくれるような気がした。

奈緒のいない生活は元に戻っただけといえばそれまでだけど、その生活は退屈で味気なかった。
以下略 AAS



126:名無しNIPPER
2018/03/22(木) 18:44:49.41 ID:pEANMrWe0
屋敷に篭っててもしょうがないと思い、旅を始めた。変装すれば正体をバレないようにすることなんか簡単なことだ。世界各地をブラブラ旅して、せめてもの罪滅ぼしとして悪い魔物をやっつけたり、影から人間をサポートした。その過程で他の吸血鬼を見つけることはなかったけど、きっと上手く隠れているんだろう。



昨日の雨はすっかりやみ、今日は快晴。今日はどこにいこうかな……。そういえばここはあの屋敷の近くだっけ。
以下略 AAS



135Res/111.27 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice