加蓮「……ねえ、私の眷属になってよ」奈緒「え……」
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114:名無しNIPPER[saga]
2018/03/22(木) 18:37:10.93 ID:pEANMrWe0
どうしても納得できないのが討伐隊に任命されたのは私だけだということ。流石に私1人で勝てるわけがないから、人を増やしてとお願いしたものの却下された。人手が欲しいなら街で傭兵でも雇うんだなと言われたのでたまたまいた杏ちゃん達を雇った。報酬はほとんど自腹だ。

私だけの理由は、表向きには国の守りを薄くするためにはいかないからなんて言ってたけどそれは違う。10人ぐらいなら抜けたってなんとかなるはずだ。
おそらく、隣のヴァルガルズ王国から出張で来ている私や傭兵ならやられてもいいと思っているのだろう。

以下略 AAS



115:名無しNIPPER[saga]
2018/03/22(木) 18:38:38.00 ID:pEANMrWe0
そんな事を考えながら歩いていると、アーニャちゃんの部屋に辿り着いた。

これから奈緒ちゃんのことをアーニャちゃんに話さないといけないとなると、胃が痛くなるがしょうがない。

私はノックをして、アーニャちゃんの返事を確認してから部屋に入る。
以下略 AAS



116:名無しNIPPER[saga]
2018/03/22(木) 18:39:08.69 ID:pEANMrWe0
「もしかしてナオは……」

「奈緒ちゃんは吸血鬼に脅されてたの。この前ここに帰ってきたのも吸血鬼の命令でこの国の情報を集めに来たんだって」

「それで、吸血鬼の屋敷に着いたときに無理やりいうことを聞かされてた奈緒ちゃんと一緒に吸血鬼と戦ったんだけど……」
以下略 AAS



117:名無しNIPPER[saga]
2018/03/22(木) 18:39:36.72 ID:pEANMrWe0

私がしたことは正しいはず。


あのまま吸血鬼を放っておいたらいつ人間が狙われるかわからない。吸血鬼の味方をした奈緒ちゃんを殺してしまったのは仕方なかった……。上からの命令だし、放置しておくことは出来ないのは事実だ。私のしたことは間違ってないはず……。
以下略 AAS



118:名無しNIPPER[saga]
2018/03/22(木) 18:40:15.21 ID:pEANMrWe0

ーーーーーーーーーーーー

いってて……。なんとか生きてるみたいだけどこれはもうダメみたいだな……。加蓮が無事ならそれで……

以下略 AAS



119:名無しNIPPER[saga]
2018/03/22(木) 18:40:54.80 ID:pEANMrWe0
「そんな……そんなこと言わないでよ!またしょうもない話するって言ったじゃん!」

「そうだったな……。わりぃ……」

そんなに悲しい顔するなよ……。加蓮に救われた命なんだ。加蓮のために失うのなら悔いはないさ。
以下略 AAS



120:名無しNIPPER[saga]
2018/03/22(木) 18:41:35.25 ID:pEANMrWe0



「ねえ奈緒……私の眷属になってよ……!」

以下略 AAS



121:名無しNIPPER[saga]
2018/03/22(木) 18:42:03.05 ID:pEANMrWe0
「そうすれば吸血鬼特有の再生力を得られるからその大怪我だって治るはず……!それからの生活だって、あたしにできる限りサポートする……!」

「でも……お前……」

「わかってる!この前奈緒を眷属にしたくないっていったことなんて!でも……でもこうしないと私のせいで奈緒が……」
以下略 AAS



122:名無しNIPPER[saga]
2018/03/22(木) 18:42:34.91 ID:pEANMrWe0
「ありがとな……加蓮」

「じゃあ……!」

「でも、それはできない」
以下略 AAS



123:名無しNIPPER[saga]
2018/03/22(木) 18:43:08.52 ID:pEANMrWe0
「……奈緒は死ぬのは怖くないの?」

「そりゃあ怖いさ。でも、生とか……死とか、そういのには逆らったらだめなんだよ……」

あたしがそう言い終わると加蓮の泣く声はいっそう大きくなった。
以下略 AAS



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