98:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 07:01:18.42 ID:EAF0Yir90
8月30日 PM16:30
伊丹たちに同行されながら
右京とカイトの特命係が内村部長の部屋に入ると
中園とそれに内村が相変わらず不機嫌な態度を取りながら待ち構えていた。
「貴様ら…事件には関わるなと言っておいたはずだぞ!」
「それに伊丹たち!
お前らも何故特命に事件の捜査を任せた!捜査一課の刑事としての責任感は無いのか!?」
「そう言われましても…」
「オカルトは捜査一課の専門外でして…」
「大体あの事件はもう自殺で方が付いたんじゃないですか?」
内村と中園の叱責に対してこの件を自殺と判断している伊丹たち三人。
確かに今のところ大した物証もなくそう判断するのも無理はない。
ところがそういうわけにもいかなかった。
そんな彼らの前に鑑識の米沢が内村の部屋に現れた。
「どうやら自殺と判断するには些か早計だと思います。
実は被害者の吉野さんの部屋から
被害者以外の指紋が見つかりまして。これで他殺の線が出てしまいましたな。」
「た…他殺!
だって被害者は急性心不全じゃないですか!?
他殺になるわけが…」
「もしかしたら第三者との間に急性心不全を引き起こす『何か』が起きて
被害者はその所為で死んだ…という可能性もあるかもしれん。
今一度徹底的に洗い直せ!」
「そういう訳だ、わかったなお前たち!」
珍しく冴えた判断を下す内村に対してうへぇといううんざりした顔で頷く三人。
まさか当初は自殺かと思えた事故に他殺の可能性が浮上するとは…
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