69:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 01:30:31.88 ID:EAF0Yir90
「…」
「……」
「………生きてる?」
「あれ?俺は生きてる…生きてるぞぉぉぉぉぉぉぉ!?」
そう、早津は死んでいなかった。
それどころか彼は死亡時刻を過ぎても苦しむどころか元気よく飛び跳ねていたのだ。
これにはさすがの右京とカイトも首を傾げた。
何故こんなことになっているのか?
つまりこれは…呪いのビデオに呪いの効力はなかったということなのだろうか?
そんな時、右京の携帯に着信が入った。それは先日大島で会った陣川だった。
「もしもし陣川くんですか。今は立て込んでいますので後ほど…はぃ?」
いきなりの陣川の連絡に思わず反応する右京。
それから陣川は右京の携帯にある添付メールを送信してきた。
その添付されたモノを見て右京はこの奇妙な状況をようやく理解することが出来た。
「なるほど、そういうことでしたか。
どうやら早津さんは自分でも気づかないうちにダビングを終えていたのですね。」
「何を言っているんですか?大体呪いのビデオは小宮さんが壊したからダビングなんて…」
カイトが指摘するように呪いのビデオのダビングは不可能だ。
それは先日、小宮が壊してしまったので複製することは出来ない。
だがこの事態はある意味そのビデオのダビングという盲点を突くモノであった。
「絵ですよ。
早津さんが僕らに見せた呪いのビデオの内容を描いた絵…
あれが恐らくダビング代わりになったのでしょう。」
「けど…誰に見せたっていうんですか?あの絵を見たのは俺と杉下さんしか…まさか!?」
そこでカイトはこの事態をようやく察することが出来た。
何故呪いのビデオを観た早津が死を回避することが出来たのか?
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