61:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 01:18:47.70 ID:EAF0Yir90
8月29日 PM16:00
結局二人はろくな情報を得られずに帰ってきた。
だが右京と同行していたカイトはそうは思えなかった。
何故なら先ほどの診療所での伊熊との会話で既に右京はある確信に思い至っていた。
「あの…杉下さん…」
「はぃ?」
「本当はもう…呪いを解く方法わかったんじゃないんですか?」
「確かに…僕は…
山村貞子が仕掛けを施した呪いのビデオから助かる方法を見つけ出しました。
ですが…」
「それならすぐに早津さんに教えましょうよ!もう残り3時間しかないんですよ!?」
カイトは自らの正義感から右京に強く訴えた。
早津のタイムリミットは既に差し迫っていた。
しかし右京の口から出た返事は
ある意味そんなカイトの訴えを嘲笑うモノだったのかもしれない。
「カイトくん、これから僕が口にすることを大人しく聞く自信はありますか?
何があろうと…怒らず…そして絶望しないと…」
「わかりました、もう覚悟は出来ています。だから話してください。」
右京に促されて覚悟を決めるカイト。
やはりカイトの思っていた通り、右京は呪いのビデオの謎を解いていた。
そして右京はカイトの前で『呪いのビデオ』の真相を語り始めた。
だがそれは決してすべてが円満に解決するための糸口などではなかった…
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