39:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 00:58:57.76 ID:EAF0Yir90
8月27日 PM19:00
「すみません。まだ夏休みの時期ですので旅館を取れなかったもので…」
「日帰りの予定がまさか1泊する羽目になるなんて、おまけに陣川さんの駐在所でとは…」
「なんだい!文句あるのか!?」
「元々日帰りで済ます予定でしたが、まあ夏休みだと思って満喫しましょう。」
ここは大島の南部に位置する差木地村の駐在所。
山村和枝から話しも聞けず、
おまけにシーズン中であるために宿も取れなかったので
この日は陣川が住み込みになっている駐在所で寝泊りすることになった。
そういうわけでせっせと三人分の布団を用意する陣川とカイト。
そんな二人を余所に物思いに耽る右京。
その理由は先ほどの山村和枝についてだ。
先ほど自分たちを激しく拒絶したあの態度、それがどうにも不可解だった。
「実は杉下さんたちには黙っていたのですが
これも前任の駐在さんから聞いた話なんですけどね。
15年前に当時の山村家の当主の山村敬氏が本土に行ったきり帰ってこなくて…
暫くしたら変死体で発見されたとか…」
「なるほど、そんな事があったわけですか。ところでお亡くなりになった原因は?」
「なんでも急性心不全だったとか…まあ歳だったんでしょうね。
かなりの高齢だったという話ですから、遠出した無理が祟ったんじゃないですかね?」
かつての山村家当主の山村敬が急性心不全で死んだ。
もしかしたらあの呪いのビデオを見た影響なのか?
それならば先ほどの山村和恵の態度もわからなくはないのだが…
そんな時、駐在所の中である写真を発見した。
それは苦しみ…もがいている人々、白い布を被っている男性の写真が貼られていた。
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