27:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 00:46:27.45 ID:EAF0Yir90
第2話
8月26日 PM16:00
右京とカイトは先ほどの角田課長の話を聞いた後、
その足ですぐさま静岡県警の遺留品係を訪れていた。
その目的は勿論、井戸で死亡されたとみられる山村貞子についてだ。
貞子が死亡した原因を探るために何か遺留品はないのかと探りに来たのだが…
「まさかその日のうちに静岡県警の遺留品係を尋ねるなんて、杉下さん行動早過ぎですよ。」
「何を言っているのですか。
呪いが本当なら早津さんはあと4日しか時間がありません。
我々には時間も手掛かりも少ない。迅速に行動するに越した事はありませんよ。」
確かに呪いが本物なら早津には4日しか時間が残されていない。
それは呪いに陥っていないカイトには実感できない焦りと苛立ち。
早津の心境を察すれば一刻も早くこの事件を解くべきなのだが…
やはり他人事であること、
それに未だに呪いのビデオが本物か疑っている現状ではイマイチ身が引き締まらなかった。
「お待たせしました。伊豆パシフィックランドでの事件の資料です。」
「どうもありがとう。やはり思った通りです。カイトくん、これを見てください。」
当時の捜査資料からまず探り出したのは伊豆パシフィックランドの宿泊者名簿だ。
それには15年前に
岩田秀一、能美武彦、大石智子、辻遥子、その4人が宿泊していた形跡があった。
さらにそれから数日経過した日付には浅川玲子の名前が記されていた。
やはり彼らが伊豆パシフィックランドを訪れていたことは間違いないようだ。
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