22:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 00:40:21.96 ID:EAF0Yir90
冒頭のメッセージ
『終いまできけ、さもないと亡者に喰われるぞ。』
一人の老婆が画面の向こうにいる誰かに向かってこう話しをしている。
『その後、体はなあしい?しょーもんばかりしているとぼうこんがくるぞ。
いいか、たびもんには気ぃつけろ。うぬは、だーせん、よごらをあげる。
あまっこじゃ、おーばーの言うこときいとけぇ。じのもんでがまあないがよ』
それは何処かの地方で使われている方言。しかしその意味が何なのかはわからない。
鏡に映る髪を結う着物を着た30代後半〜40代前半の女。
次にまた鏡に人が映るがそこには先ほどの着物の女性ではなく
髪が長くて白い服を着ている少女が映る。
何かに苦しむ人々の姿。白い布を被り指を指す男性。
新聞記事、噴火についての内容が記されている。
サイコロが振られる音。そして『嘘吐き!嘘吐き!』と人々から罵声される。
空が映るシーン。だがそれは何故か丸く映っている。
人の眼、何度か瞬きをしてその瞳に映る『貞』という文字。
井戸、周りは木々に覆われた森で井戸はかなり古く一部分が欠けている特徴のあるモノ。
最後にまたメッセージが出る。
『これをきいた者は、1週間後のこの時間に死ぬ運命にある。死にたくなければ…』
以上が早津の観た呪いのビデオの映像の内容だった。
それから早津はペンを取り画用紙に数枚の絵を描き出してそれを右京たちに見せた。
丸い何かから見下ろす一人の男、鏡、髪を結う女、髪の長い少女、新聞記事、噴火、
苦しむ人々、老婆、サイコロ、罵倒する人々、白い布を被る男性、井戸の光景、
そして『貞』と文字が書かれた絵。
正直どれも意味不明なモノばかりだ。
だがそれを見た右京とカイトは何かおぞましいモノを肌で感じる感覚に襲われた。
まるで今この瞬間、自分たちにも呪いが振りまかれたというそんな気分に陥った。
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