180:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 10:52:43.54 ID:EAF0Yir90
『あ゛あぁぁ…』
なんと画面から人間の手が出てきた。
それは女性らしきか細い手だ。
その手が自分の頬を触ってきた。その感触は気味が悪い。
何故ならこの手からは人間の体温というか温もりを一切感じないからだ。
さらに指の爪はボロボロ、まるで拷問で引っこ抜かれたみたいな状態であった。
そしてその手が神戸の顔に寄せてきた。
「ハハハ、こんなところが死に場所か…」
最早これまでだ。
死んだらどうなるのだろうか?
それなら未だに後悔を引きずっている城戸充にでも行くべきか。
そんなことを考えていた。
しかし最後に思うことは右京たちのことだった。
「杉下さん、どうか無事でいてください。」
迫りくる貞子を前にそんな事を思いながら…
死を覚悟した神戸はそっと目を閉じた。
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