【ミリマス】P「俺たちは」亜利沙「ロマンを求め続けますよ〜!」
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6: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/19(月) 00:11:56.39 ID:FrXSx/7ro

「亜利沙」

「ふぁい」

「……ヤバい奴か?」

返事の声は震えていた。コクコクコクと亜利沙が頷いたのとほぼ同時に、
彼は背後から自分の名前を呼ばれて凍りついた。

それは聞き覚えのある忘れられない声である。
次いでトントンと肩も優しく叩かれる。

まるで死刑宣告のようであった。
いや、実際のところ同じような意味を持つのだが。

「……更衣室の扉が開きっぱなしになってたから、何事かと思って覗いたんです」

男が恐る恐ると振り返れば、そこには腕を組んだ女性が立っていた。

先にも出ていた"口やかましい"律子嬢が、
掃除機を持って奇怪な企みに精を出す二人の姿を睨みつける。

そのメガネのレンズを通して向けられる視線のとても鋭いこと!

亜利沙はたちまちのうちに萎縮して、プロデューサーはたじたじと後ろに後ずさった。


「そうすると掃除機を持ったお馬鹿さんが、空気を売るとかなんだとか……。
ここはいつから海の底や宇宙の果てになったかと頭を抱えちゃいましたよ」

すると男は途端に真剣な顔になって。

「なに!? それは世に言う頭痛の症状だ。
律子、こんなところで油を売ってないで今すぐ亜利沙と救護室に――」

「行ったほうがいいと心配してくれるんですか?
えっ、優しい。ありがとうございます――って、なるワケないじゃありませんか!」

「あ、やっぱり?」

「しかもさり気なく亜利沙に私を押しつけて、自分は逃げようともしてませんでした?
……はぁ、全く。どうしてこんな人がアイドルのプロデューサーをやれてるのか」


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