【ガルパン】エリカ「弱くて強いあなたに」
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6: ◆saI1ZNzQKuJn[sage saga]
2018/03/18(日) 21:41:16.92 ID:TwK3jZfv0
みほ「逸見さん?私、みほだけど……入っていいかな?」

テントの向こうに人の気配はあるものの返事はない。
みほは覚悟を決めた。

以下略 AAS



7: ◆saI1ZNzQKuJn[sage saga]
2018/03/18(日) 21:43:20.74 ID:TwK3jZfv0
みほ「逸見さん、悩んでるみたいだったから……相談にのれればと思って。私も逸見さんの気持ち、わかるから。」

エリカ「あんたになにがわかるっていうの!?」

エリカが怒鳴って振り返る。
以下略 AAS



8: ◆saI1ZNzQKuJn[sage saga]
2018/03/18(日) 21:44:20.88 ID:TwK3jZfv0
みほ「わかるよ。私もお姉ちゃんのことが大好きだから。」

エリカ「な、何で泣いてるのよ。」

みほ「ごめんね。なんだか昔を思い出しちゃって。」
以下略 AAS



9: ◆saI1ZNzQKuJn[sage saga]
2018/03/18(日) 21:45:53.30 ID:TwK3jZfv0
エリカ「近づかないで!」

みほ「辛いよね。周りから比べられるのも、自分で比べちゃうのも。……勝てるわけないのにね。」

みほは無視して近づくと、両手でエリカの頬を包む。
以下略 AAS



10: ◆saI1ZNzQKuJn[sage saga]
2018/03/18(日) 21:47:14.06 ID:TwK3jZfv0
みほ「大丈夫だよ。私はエリカさんが凄い人だってこと、ちゃんと知ってるよ。」

今度はエリカを抱きしめる。
その体が震えていることに気がつくと、みほは目を細めて優しく頭をなでた。


11: ◆saI1ZNzQKuJn[sage saga]
2018/03/18(日) 21:48:34.63 ID:TwK3jZfv0
みほ「いいんだよ、我慢しなくて。今は私しかいないから。」

みほの言葉を皮切りにエリカは声を押し殺して泣いた。
くやしさ、恥ずかしさ、情けなさ、それを悟られないように泣いた。
ただみほだけがその胸で全てを受け止めていた。


12: ◆saI1ZNzQKuJn[sage saga]
2018/03/18(日) 21:51:20.13 ID:TwK3jZfv0
エリカ「……ありがとう。」

しばらく泣いて落ち着いたエリカが礼の言葉を口にする。

みほ「もう大丈夫?」
以下略 AAS



13: ◆saI1ZNzQKuJn[sage saga]
2018/03/18(日) 21:53:25.80 ID:TwK3jZfv0
エリカ「……教えてもらえる?あなたはどうやってこれを乗り越えたの?」

みほ「……私はね、乗り越えられなかった。お姉ちゃんが庇ってくれてたから戦車道はやめなかったけど、それでも色んなことから逃げたよ。」

エリカはまだみほの胸を借りていたが、それでもその表情が曇ったことがわかった。
以下略 AAS



14: ◆saI1ZNzQKuJn[sage saga]
2018/03/18(日) 21:54:49.75 ID:TwK3jZfv0
エリカ「……ごめんなさい。」

みほ「ううん、エリカさんには嫌われて当然のことをしたと思ってる。私こそ逃げ出して、ごめんなさい。」

エリカ「確かに嫌いだったわ。西住を名乗っておいて西住流とはほど遠いあなたが。それでも隊長に認められて副隊長になったあなたが。」
以下略 AAS



15: ◆saI1ZNzQKuJn[sage saga]
2018/03/18(日) 21:56:00.96 ID:TwK3jZfv0
エリカ「でもねみほ、同時にあなたが好きだった。尊敬してた。自分でもよくわからないけれど、それでも好きだってことはわかってた。」

みほ「エリカさん……。」

エリカは顔を上げるとみほを見つめた。
以下略 AAS



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