Bismarck「死んだフリをして艦娘の反応を見る?」
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9: ◆6JdLhB27E2[saga]
2018/03/18(日) 15:16:41.53 ID:gqrBASFk0
Bismarck「入るわよ」

大淀「あぁ、ビスマルクさん。こんにちは」

Bismarck(こんにちは? 提督が死んだことに対して動揺してないのかしら)

Bismarck「ええ、こんにちは。提督は?」

大淀「殺されました」

Bismarck「え? どういうことよ、なにこれ、ちょっと、アトミラール、起きてよ! なにやって……って。ねえ、貴方が撃ったの?」

大淀「まさか。もしそうなら貴方も部屋に入ってきた時点で撃ち殺してますよ」ニコッ

Bismarck「」ビクッ

Bismarck(今、冗談抜きで寒気がしたわ……殺意はこもってないのに、冷淡な笑顔がこんなに恐ろしいなんて)

大淀「……私、以前から『いつかこうなる』って思ってました」

Bismarck「え、こうなる、って? どういうこと?」

大淀「提督が殺されて、私も一緒に消される。他所の提督が秘書艦共々、何者かにより射殺されたという話を聞いて、それ以来、ずっとです」

Bismarck「……真犯人に嵌められるってこと? 提督殺しとして顔に泥を塗られ、そのまま殺されて、真犯人は提督の敵を討った英雄になれる。まあ、そんなところかしら」

大淀「ええ。そうです。そして、貴方が提督を殺したんでしょう?」

大淀「私を執務室へ呼びつけ、到着する前に提督を射殺し、執務室隣の給湯室へ逃げる。私が執務室へ入ったら給湯室から廊下へ出て、執務室へ入る。そうすれば、見事私は殺人犯」

Bismarck(物凄い推理力……いや、これはただの思い込みね。でも、まさか私が殺人犯にされるとは思わなかったわ。これ、アトミラールのシナリオ通り……なのかしら)

大淀「もし私が抵抗しても、貴方なら私を抑えつけて撃ち殺せる。自分以上のベテラン秘書艦で、提督をよく知る私を殺しておけば、後々自分が真犯人だとは突き止められないでしょう」

Bismarck「ええ、そうね。じゃあ、殺される準備は出来てるかしら?」ジャキッ

大淀「はい。私、提督の為、艦隊の為、ひいては私の為に頑張ってきましたが、提督が亡くなっては私が生き長らえる意味もありません」

Bismarck(なんか凄く悪いことしてる気がしてきたわ……でも、殺るしかないっ)

Bismarck「いい覚悟ね。じゃあ、提督をよろしく頼むわね」

大淀「こちらこそ、艦隊をよろしくお願いします」

パァン!
大淀「っ!」ビクッ

大淀「うっ、ん……? 生き、て……る?」

Bismarck「おめでとう、大淀」

大淀「紙吹雪……クラッカー? ん、この大きいの、裏に文字が……」

『ぱんぱかぱーん!
   ドッキリ大成功!』

大淀「はい……? あ、まさか。提督?」

提督「おはよう、大淀さん」ムクリ

大淀「はあ……私、騙されましたか」

提督「えーと、まず。ごめんな、大淀さん」

大淀「大丈夫です。提督が生きていてくれればこの艦隊は……私は大丈夫ですから」

提督「そっか。あと、大淀さん。悩みがあるなら相談してくれっていつも言ってたよな?」

大淀「確かに仰ってましたけど……提督のミスで殺されるのが怖いなんて言えるわけないじゃないですか!」

提督「ああそれ、艦娘からセクハラの苦情を受けた憲兵が無断で執務室を襲撃して、秘書艦も巻き添え食らったってだけでミスは関係ないぞ」


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