89:名無しNIPPER[saga]
2018/05/02(水) 13:20:35.19 ID:cyUwxarK0
善子「なまじ知識があったせいで、色んな動作が最初から我流で」
善子「当然、コーチはそれを正そうとする」
善子「でも私は指導を拒否して、意地になってさらに自分で研究を重ねるの」
善子「それで結果的に綺麗なスイングを作り出しても、大人たちはそれを否定する」
善子「そしてさらに意地になって――そんな繰り返し」
善子「結局、監督やコーチと喧嘩して、チームメイトからも孤立して」
善子「たまに試合に出れても、謎の不運が私に付き纏う」
善子「何故かデッドボールを当てられて怪我をして、無事でも守備では打球がイレギュラーばかり」
善子「いくら努力しても、周りはそれを認めてくれない。結果で見返そうとしても、不運に阻まれる」
善子「そんなことを繰り返し、色々なチームを転々としている内に、私が入れるところは一つも無くなってたの」
曜「………」
善子「どう、馬鹿みたいな話でしょ」
善子「別に理解してほしいわけじゃないの」
善子「貴女みたいな見るからに輝かしい場所を歩いてきた人には、分からない感覚でしょうから」
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