565: ◆TMTTBwd/ok[saga]
2020/09/07(月) 15:03:49.40 ID:w2/3+Cmr0
姉「高校時代、あの子がいてくれたから私は頑張れた。1,2年生のころ、全国はおろか県の決勝にさえ残れなくて心が折れそうになった時、彼女が傍にいてくれたから私は踏みとどまれた」
姉「でも、それじゃダメなの。上を目指すのなら私は自立しなきゃいけない。どんなことにも揺るがない選手にならないといけない」
姉「もし、あの子が傍にいたら、きっと甘えてしまう。彼女の傍にずっと留まっていることを私は願ってしまう。だから、離れたの」
566: ◆TMTTBwd/ok[saga]
2020/09/07(月) 15:05:43.44 ID:w2/3+Cmr0
幼馴染「姉先輩は強いですね……」
姉「そんなことないわよ。私は弱いから強くあろうとしているだけ」
幼馴染「……でも、私にはそんな選択できません」
567: ◆TMTTBwd/ok[saga]
2020/09/07(月) 15:06:38.30 ID:w2/3+Cmr0
今日はここまで!!
568: ◆TMTTBwd/ok[saga]
2020/09/08(火) 20:28:02.75 ID:zswJChdW0
二週間後 朝 公園
男「おつかれさん」
幼馴染「えへへ、ありがと!」
569: ◆TMTTBwd/ok[saga]
2020/09/08(火) 20:35:36.74 ID:zswJChdW0
男「そういえば、合宿でちゃんと寝れたか」
幼馴染「なんでそんなこと聞くの?」
男「お前、ミニバスでの初めての合宿の時、ホームシックになって布団の中で朝までずっと泣いてたんだろ」
570: ◆TMTTBwd/ok[saga]
2020/09/08(火) 20:52:50.73 ID:zswJChdW0
幼馴染「あの合宿の時、男だって泣いてたじゃない!」
男「……覚えてないなあ」
幼馴染「なら、思い出させてあげよう。合宿先に向かうバスに乗りこむ私を君は泣きながら見送ったのだよ」
571: ◆TMTTBwd/ok[saga]
2020/09/08(火) 21:05:26.43 ID:zswJChdW0
幼馴染「……実はあの時に男が好きなんだって気付いたんだよね。私が男を守ってる気になっていたけど、男が傍にいてくれたから私は頑張れたんだって」
男「幼もだったのか……」
幼馴染「え? 男もなの?」
572: ◆TMTTBwd/ok[saga]
2020/09/08(火) 21:08:04.04 ID:zswJChdW0
幼馴染「そろそろ、帰ろうか」
男「もうこんな時間か。朝飯食わないと」
幼馴染「じゃあ、ご飯食べた後、10時にこの公園でいい?」
573: ◆TMTTBwd/ok[saga]
2020/09/08(火) 21:46:08.80 ID:zswJChdW0
男自宅
男「じゃあ、行ってくるわ」
父「貴様、受験生だという自覚はあるのか。世の高校三年生は勉学に励んでいるんだぞ」
574: ◆TMTTBwd/ok[saga]
2020/09/08(火) 21:48:10.31 ID:zswJChdW0
母「うふふ。冗談よ」
男「冗談に聞こえねえんだよ……」
母「でも、勉強してほしいのは本当。模試の結果を見る限り、大丈夫だと思うけれど、親としては心配なのよ」
575: ◆TMTTBwd/ok[saga]
2020/09/08(火) 21:50:28.56 ID:zswJChdW0
父「なんだ、知らなかったのか。幼ちゃんのお父さんから聞いたんだが、バスケの強豪の大学からの推薦を断ったらしいぞ」
男「な、なんで……」
父「さあな。その大学は愛知にあるらしいから、それよりも都心の大学に行きたいとかじゃないのか」
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