3:名無しNIPPER[sage]
2018/03/16(金) 08:49:26.22 ID:13r6ns/50
――ボート上――
彩「公園といえばね、私、こうやってボートに乗るのに憧れてたんだ」
彩「……うん、恋人と2人でっていうの」
彩「デートの王道だよね、ボート」
彩「……え、そうでもない?」
彩「そうかなぁ……? 女の子だけなのかな、そう思うのって……」
彩「なんて言うんだろう、こう……ね?」
彩「ボートを漕ぐ腕に惹かれるっていうか……カッコいいなぁって思うんだ」
彩「うん、腕。逞しいなってね、ちょっとキュンとする」
彩「あ、上着の袖まくって……」
彩「……うん、なんかイイ……」
彩「カッコよく見える……あっ、ち、違うよ!? 普段はカッコ悪いとかそういうのじゃないよ!?」
彩「だ、だから違うってば!」
彩「……え、冗談?」
彩「もう……イジワル……」
彩「ふーんだ、もう君のことなんて知らないんだから」
彩「つーん」
彩「…………」
彩「……ぷっ、あはは!」
彩「私も冗談だよ、珍しくすごく焦ってたね!」
彩「ふふふ、私だってからかわれてるだけじゃないんだからっ」
彩「そりゃあ、パスパレではなんだかそんな役回りになることが多いけど……」
彩「でも、私だってたまにはこう、相手を掌の上で転がすような女の子になるんだから」
彩「……え、そういうのは私に似合わない?」
彩「私はいつも通り、ヒマワリみたいに明るく笑ってる方が可愛い?」
彩「そっか……君がそう言ってくれるなら、魔性の女の子路線はやめにしようかな」
彩「……あれ? 今ちいさな声で『ちょろい』とか言わなかった?」
彩「気のせい? ……そっか、気のせい……」
彩「……ホントに気のせいかなぁ……最近日菜ちゃんにも同じようなこと言われたんだよなぁ……」
彩「……え? 危ない?」グラ
彩「わっ、きゃ!?」
彩「あっ……」ギュ
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