3:名無しNIPPER[sage saga]
2018/03/15(木) 19:14:54.85 ID:sZGM97fI0
「アズール?」
「はい! 青系統の色を表す言葉だったかと! 本当は別に名前があるんですけど、人間の言葉じゃ発音できないので!」
ようやく彼女の発する光に目が慣れてきたころ、ようやく自分が直面している状況が怖くなってきた。
「よ、妖精……? テレビとか、寝ぼけてるとかじゃないんだな、本当に……」
「ええ!いますよ! いつもは見えないだけで!」
健康そうな笑顔のアズールは、生きている人形みたいだ。
トイストーリーの世界はこんな感じだろうか。
こっちは本物だけど。
「起きましたね?もう寝ぼけてませんね? ではもう一回、『妖精魔法』について簡単に説明します」
アズールはくるくる指を回した。
「むかーしむかーし、悪いことをした妖精がいました」
「え?」
「いいから!」
アズールは続けた。
「昔々、悪いことをした妖精がいました。妖精の王様はたいそう怒って、その妖精を人間に見えるようにしてしまいました」
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