小日向「先輩! 今日はいっしょに帰りませんか?」【お散歩M@STER】
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10: ◆p//0egHBTakZ[sage saga]
2018/03/15(木) 18:10:54.47 ID:bWROEoz60

「むむ......困りましたね。暗くなる前には返してあげたいのですが」

「そうだよね......そうだっ、それなら、私も一緒に飼い主さんのところまで返しにいってあげる!」

小日向さんは、アッキーを抱いたまますくっと立ち上がった。

「それは助かります! お礼に美穂さんを私の名誉助手第4号に任命しましょう!」

「えっと、あはは......ありがとう、なのかな?」

ちなみに、第3号は僕、ということになってるらしい。

「でも、いいのですか? おふたりは、えっと...デート中?だったのでは」

おっと、これは大した名推理だ。

「えっ、で、で、デートなんて、ち、違いますよっ! 偶然いっしょに帰ってただけでっ」

「アハハハ、そうだよ、安斎さん。デートっていうのは、前もって日時を決めて会うことなんだ。だから僕たちはデートをしてたわけじゃないよ」

「むむっ、なるほど、そうでしたか。私としたことが早とちりをしてしまいました!」

「そ、そうですよ! ってあれ? 何か違うような......」

「......つまり、お二人はたまたま一緒の帰り道で、放課後の密会をしていたのですね!」

「ブッ、ふふっ」

「だ、だから違います〜!! もうっ、先輩も笑ってないで何か言ってくださいよぉ」

「いやあ、そんなふうに言われちゃうと否定のしようがないからなぁ。うん、そうだね、安斎さん。これは密会だから、他の人にはこのことを話しちゃいけないよ。これからも僕が名誉助手第3号でいられるためにも、ね?」

「もちろんです! 探偵は事件の秘密厳守ですから!」

「“小日向さんと密会”なんて噂が広がったらいろいろと大変そうだからね。なにせ小日向さんは学校のアイドル......マスコット?なんだから」

「〜〜ッ! もうっ、先輩までそんなふうに......いいですっ、そんなに言うなら都ちゃんと二人で飼い主さんのところに行ってきますから、先輩は先に帰っててくださいねっ!」

「あー、ごめんごめん。もちろんそんなふうに思ってるわけじゃ......」

「もう知りませーん。さ、行こっか、都ちゃん!」

「あ、はいっ」




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