45:名無しNIPPER[sage saga]
2018/03/12(月) 19:57:28.22 ID:P7dSJb8x0
乙倉悠貴がアイドルになるよりも前、
ジュニアモデルとしてデビューするよりも更に前のお話。
学校の給食で出る生野菜を食べられなくて、
同じクラスの男子からいつもからかわれていた。
ある時、男子の1人が、悠貴をミキサーだと称した。
なんてことはない、野菜を口に入れて咀嚼し粉々にする様を、
ミックスジュースの製造工程になぞらえただけである。
いつもはただ困っているだけだった悠貴だが、この時は違った。
何度も何度も繰り返されたため、ついに堪忍袋の緒がぷっつん。
悔しくて涙を溜めながらも眉をきりりと上げて男子に迫る。
あまりの迫力に男子もたじろいでしまい、悪かったと謝った。
が、悠貴は止まらない。男子をがっしりと掴むと、あろうことか、
謝罪のために開いた男子の口に、野菜だったものを流し込んだのだ。
心を決めた女子が混乱する男子を押さえ込むなど容易く、
ついには全て男子に移し、空になった口を開いてこう言った。
「ミキサーだから…ミックスジュースをつくっただけだもんね?」
涙目で茫然としたまま頷く男子。
こうして悠貴をからかう者は居なくなった。
…かのように見えたが、実はその男子だけは悠貴をからかい続け、
その度にジュースを飲むはめになっていたという。
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