【安価】機巧種―カラクリ―が主流となる世界で生きる。
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42:名無しNIPPER[saga]
2018/03/12(月) 19:53:18.27 ID:9JUpgvsp0

国「和総」場「廃棄場」

一人、孤独の少年が居た。
名を、非駒と呼ばれている。
名の由来は、使い勝手の良い駒、孤児の餓鬼は人に非ず。
そこからとって付けた名が非駒だった。
雨の中、少年・非駒は歩いている。
何処にも行く当てのない放浪だった。
廃棄場は、運が良ければ高価な物が捨てられている。
その為、食料になるものを、金目になりそうな物を探していた。
そして少年は、ごみに埋もれた一つの機械を見つける。
名前は無い。従って、主人も居ない。
その滑らかな曲線を描くボディに触れると、薄緑色の光を放ち、機動する。
「――――貴方は、誰ですか?」
その問いは、機械から発生された。
その問いに、少年・非駒は返す。
「非駒。君の名前は?」

ここから、少年・非駒と機巧種の物語が始まった。







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