13:名無しNIPPER[saga]
2018/03/09(金) 23:27:33.19 ID:1rMFTQSM0
「そんな…隼人ちゃんに原因があるのか…?」
「ええ、残念ながら原因はそれ以外に考えられないわ。
場合によっては病院で隼人ちゃんの精密検査を受けなくてはならないわね。」
「あぁ…なんてこった…ごめんな隼人ちゃん…母ちゃんが悪いんだ…」
雪乃ちゃんから残酷な事実を告げられて比企谷は酷く落ち込んだ。
自分が至らなかったばかりに母乳が受け付けられない子になったなんて…
母親として不甲斐なさを感じずにはいられなかった。
「ヒッキーママ!諦めちゃダメだし!」
「…けど俺はどうしたら…」
「あなたは健康な子供を生んだわ。そこは自信を持ちなさい。
隼人ちゃんの問題はママのおっぱいを飲むことに恥ずかしがって抵抗感があるのよ。
新生児にはよくある傾向だわ。」
雪乃ちゃんの指摘は当たらずも遠からずだ。
確かに転生前まで高校生だった俺はママのおっぱいを飲むことに抵抗があった。
そうしたストレスから俺は母乳を受け付けることが出来ないんだ。
「やっぱり…俺なんかが母親になっちゃいけなかった…
隼人ちゃんはもっと立派なお母さんの元で生まれてくるべきだったんだ…」
その指摘を受けた比企谷の目から涙が零れ落ちた。
それは自分が年若い高校生で子供を産んだこと。
さらに未婚であるために戸籍上の父親が存在していないという申し訳なさを募らせていた。
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