351: ◆gqUZq6saY8cj[saga]
2018/03/29(木) 12:10:07.20 ID:NeYATrVbo
女「えっ…うっ、そ、それは……」
女「……私、この二週間ずっと、逃げてばかりでした」
女「和尚さんや先生にずっと助けられてて、自分でも足手まといだと自覚してます」
霊能少女「…アナタは依頼者なんだから、守られて当然。むしろ前に出られるとこっちが困るんだけど」
女「そ、そう言われると返す言葉がないんですけど……」
女「…どこか、自分の中で、追われるのが嫌になっていたんだと思います。ずっと、ずっと、狙われて死にかけて、また狙われるのを繰り返すのが」
女「もし、ここで先生が死んでしまって、私だけが生き残る結果になってしまったら…耐えられる自信がありませんでした。これからの人生に、ずっとその十字架を背負っていきそうで」
女「私は特別な力もないし、臆病で何の役にも立ちませんけど…反抗することは出来ると、和尚さんたちに教えられました。結果がどうであろうとも、最後まで立ち向かったあの人たちはとても立派だと思います」
霊能少女「…」
女「分かっているんです。下手に手を出すより、何もしないことの方がいいって。でも…少しでも、私もそっち側に立ってみたかったんです。あの人たちの勇気を、私も受け継ごうと」
女「先生の力に…少しでもなりたいと思いました。そうしたら、自然と足が違う方向に…」
女「…ごめんなさい、危ない真似をして。和尚さんは先生に、私を託したのに…自分勝手なことをして」
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