【オリ】「君は、自分が壊れてしまうほど人を好きになった事があるかい?」
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8:名無しNIPPER[sage]
2018/03/09(金) 12:12:26.31 ID:uzy05gP60
翌日の放課後、俺は珍しく図書室には向かわず昨日と同じ道を歩いていた。
昨日の遭難未遂の際に、本屋を見つけたのだ。
大型チェーンではなく、個人経営のお店らしく、新しい本も入荷しているし、古本も取り扱っているような所だった。
店構えはボロボロで、儲かっているのか心配したくなる様な有様だが、こういうお店には掘り出し物があるかもしれない、と思いその日訪れてみた訳である。
面白そうな本を探すべく、パラパラと本を捲ってみる。
ここの主人とは趣味が合うのか、興味を惹かれる本が何冊か見つかる。
と言っても、高校生の小遣いで全部買うのは厳しいのでまた後日吟味して買うことにしよう、と店を出た。
時間としては丁度昨日と同じ位、空が濃紺に染まり切らないくらいだった。
すぐに帰るのも、今日の体験の余韻を振り払ってしまう様で面白味がない、と思い少し遠回りをして帰る事にした。
そもそもこの本屋が自宅とは別方向なので、既に遠回りの最中ではあるのだが、そこは気分的な問題だ。
昨日と同じ辺りまで進んだ所で、時間も時間だしいい加減帰るか、と来た道を引き返した。
来た道を引き返す最中も気分は未だ高翌揚したままで、鼻歌交じりに帰宅した。


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